シュウエケ邸ホームページをご覧いただきありがとうございます。「シュウエケ邸」は英国の建築家A・N・.ハンセルによって1896年に設計・建造された邸宅です。英国の建築様式を基調としていますが、日本を始めとする様々な国の影響も随所に見られます。初代の「シュウエケ邸」は1945年の神戸大空襲で大きな被害を受けましたが、1954年にシュウエケ夫妻が譲り受け、修復を行った上で居宅として使用するようになりました。
シュウエケ家は、その後半世紀に渡って建物の保存修復に取組む一方、絵画、版画を中心とする美術品や骨董品の収集を進め、内装の充実を図ってきました。邸内に設けられたギャラリーには、建築様式の解説と共に貴重なコレクションが展示され、日本の異文化交流が花開いた国際都市神戸の往時の賑わいを偲ぶことができます。また、シュウエケ家の家族写真からは、当時の在神戸外国商人の暮らしぶりを垣間見ることもできます。
現在もシュウエケ家が建物の二階部分を使用していますが、地域の催し物やチャリティなど、特別なイベントが行われる時に限って、一階部分と庭園が一般に公開されています。(今後の一般公開のスケジュールは、「営業時間・チケットについて」をご覧下さい)
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昔から官民ともに異国文化に対して深い理解を示す神戸では、様々な国籍、民族、宗教的背景を持った人々が「シュウエケ邸」に、そして地元の人々に迎えられてきました。彼らは自国の文化を大切に守りつつ神戸の地で成功を収め、町の発展に貢献してきました。こうした「歴史の証人」でもある「シュウエケ邸」は、現在は私邸として使用されていることもあって、決して目立つ存在ではありませんが、神戸が誇る重要な文化施設の一つであると言えるでしょう。
神戸にお越しの節は、是非ともシュウエケ邸にもお立ち寄りください。私どもは、これからも国際理解、寛容の心、親善の輪を広げていきたいと考えております。
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